体外受精(IVF)について

 

体外受精説明会

体外受精説明会は、毎月第1、第3土曜日行っております。
場所:当クリニック
時間:15:00~17:00
人数:8組(事前予約制となります)
電話:055-926-1709
E-mail:info@art-ilc.jpまでお問い合わせください。

体外受精からの初診をお考えの方もご参加頂けます。

当クリニックでは、体外受精を実施される方には体外受精説明会を
基本的に全員にお受け頂いております。

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体外受精の方法

体外受精(IVF:In Vitro Fertilization)は卵子を卵巣から直接採取(採卵)して体外で精子と混ぜ合わせ(c-IVF : conventional-IVF)
得られた受精卵を子宮内に戻して(胚移植)妊娠を成立させる治療法です。
ETは胚移植の事で、合わせてIVF-ET 体外受精ー胚移植という事です。

原則としてIVF-ETは、これ以上の医療行為によっては妊娠成立の見込みがないと判断される場合に行われる治療法です。
具体的には
①卵管性不妊(卵管閉塞、卵管狭窄、卵管周囲癒着、卵管水腫など)
②男性不妊(乏精子症、精子無力症、無精子症、奇形精子症など)
③免疫性不妊(抗精子抗体陽性)
④子宮内膜症
⑤原因不明不妊(機能性不妊)
その他、患者様の年齢、不妊期間、卵巣の予備能を考慮いたしまして適応があれば対象となります。

IVFには2種類
①c-IVF (conventional-IVF)
②ICSI (Intra Cytoplamic Sperm Injection) 卵細胞質内精子注入法

c-IVFで受精卵が得られない場合、反復しても妊娠が成立しない場合、
c-IVFを予定している周期で、当日の精液所見が不良なため、受精する可能性が極めて低いと判断される場合、
ご相談の上、一部または全部の卵についてICSIを行うことがあります。
また、稀に精液所見が良好でも全く受精しないことがあります。
その場合、完全不受精を防ぐ目的でICSIを行うことがあります。

※rescue ICSI (レスキューイクシー)について
通常の体外受精で成熟しているのにもかかわらず、受精できなかった卵に対してICSIを行います。
ただし、適切な受精方法を選択した場合にはrescueが必要になることはありません。

治療の流れ

1、排卵誘発

まず患者様に合った薬によって卵巣刺激を行います。
卵胞が成熟した時点(約20mm)で、hCG製剤を注射またはスプレキュアを点鼻し最終成熟を促し、排卵を誘発します。
排卵誘発法は5種類あり、説明が複雑なため体外受精説明会で詳しくご説明いたします。

2、採卵

hCG製剤を注射またはスプレキュアを点鼻した約34時間後に採卵を実施します。
経膣超音波で卵胞の位置を確認しながら直径約1mmの針で卵胞を穿刺し、採取された卵胞液 の中から卵子を探します。

3、麻酔(場合による)

基本的には無麻酔採卵を行っていますが、
場合(採卵予定数、穿刺位置、ご希望など)により(痛みを軽減する目的で)静脈麻酔を使用します。

4、採精

精液の採取は、自宅または院内にて採卵当日お願いいたします。(採精の前に3~4日の禁欲をお願いいたします)提出された精液の状態を検査後、精液の調査を行います。
日程の都合が合わない時は事前に精子の凍結保存をご利用ください。

5、媒精&培養

(5-1) c-IVF 精子と卵子をシャーレの中で混和し(媒精)、精子が卵子に侵入することで受精が起こります。 その後、受精卵は採卵日から2日または5~6日目まで培養します。

(5-2) 顕微授精(ICSI)1個の卵子に1個の精子を極細の針で直接入れる方法。

6、胚移植

受精後、卵割が順調にすすみ良好胚ができれば胚移植を行います。
胚移植には新鮮胚移植、凍結融解胚移植があります。新鮮胚移植を希望する場合、
事前に医師と打ち合わせをお願いします。移植数は原則1つです。
処置室にて子宮内に胚移植を行い、その後30分間ベッドで安静を必要とします。

7、黄体補充

子宮へ移植した受精卵が着床しやすくなるよう、ホルモン剤であるプロゲステロンや
エストロゲン製剤を使用して黄体補充を行います。

8、妊娠判定

胚移植後11日目前後に血液検査で妊娠検査を行います。

IVFの副作用・合併症・注意事項

排卵誘発
誘発により卵巣が過剰に反応し、あまりに多数の卵胞が形成された場合、卵巣過剰刺激症候群
(OHSS:Ovarian Hyperstimulation Syndrome)になる可能性があります。
OHSSの重症例では腹水が溜まり、お腹の強い張りや尿量の減少、血液の濃縮等があります。
誘発剤による諸症状(卵巣の痛み、お腹の張り、吐き気、頭痛、注射部位の硬結や発赤など)がでることがあります。
重症OHSS発症が予想される場合、hMG製剤の注射を中止することがあります。
※治療中に異常がある場合には医師またはスタッフに必ずご相談ください。
採卵
卵胞穿刺により膣壁および卵巣から出血がおこることがあります。
膣壁からの出血は1~2時間ほどで止まります、卵巣からの出血は極めて稀です。
子宮の前方には膀胱、後方には腸管があり、卵巣はこれらの臓器にはさまれて存在しています。
採卵に際して安全性には十分配慮していますが、卵巣とこれらの臓器が隣接している場合損傷する可能性があります。
採卵後、腹腔内感染症を起こすことが稀にあります、消炎剤、抗生物質を投与して対応いたします。
超音波検査で確認された卵胞の数だけ卵子が得られるとは限りません。
麻酔
麻酔の効き方には個人差があり、アレルギー(ひどい場合、血圧低下や重症喘息発作)を起こしたり
通常量でも呼吸がスムーズにできなくなったり、脈がゆっくりになってしまったりすることがあります。
過去に麻酔(歯科治療の局所麻酔も含む)を受けて副作用の出たことがある方は必ず申し出てください。
麻酔薬の作用は短時間で消失しますが、嘔吐や立ちくらみなどの副作用が残ることがあります。
夕方には快方に向かいます。
媒精&培養
採卵後、卵子・精子の状態をお伝えし、ご相談の上で受精方法の確認をいたします。
この時、C-IVFが困難な状況であれば顕微授精をお勧めいたしています。
未受精卵で受精できない卵子は破棄となります。
成熟卵のすべてが受精するわけではありません、受精率は70%前後です。
成熟卵で受精していない卵子は、翌日に顕微授精を実施することがあります。
全ての受精卵が順調に発育するわけではありません。
受精しない場合や、受精しても受精卵のグレードが悪い場合には「胚移植または胚凍結キャンセル」となることがあります。
胚移植
痛み、出血はほとんどありませんので無麻酔で行います。
新鮮胚移植後に妊娠につながる受精卵(余剰胚)が残っていた場合や新鮮胚移植よりも
凍結/融解胚移植を行った方が子宮内環境やホルモン環境が整い、妊娠成立の可能性が高い
と判断された場合は胚凍結をお勧めいたします。
日本産科婦人科学会の勧告で多胎妊娠を防ぐため原則として1個胚移植としています。
反復不成功例や35歳以上では例外として2個までとしています。
多胎妊娠は流産や早産、あるいは妊娠高血圧症候群などの妊娠合併症の発現率を上昇させ
児の周産期死亡率や罹患率を上昇させると言われており、母子ともにリスクが高くなります。
妊娠判定
妊娠成立となった後も引き続き黄体補充を行います。
当院ではIVF-ETの治療結果を日本産科婦人科学会へ報告する義務があります。
お手数をおかけ致しますが分娩時の週数・男女・分娩様式などの出産報告を後日当院までご連絡
頂けるようご協力をお願いいたします。