ILCの心臓部:ラボ(培養室)のご紹介
体外受精、卵子・精子・胚の凍結など、高度生殖医療のすべてはこのラボで行われます。
私たちは「命の始まり」を預かる責任の重さを胸に、日々研鑽を積み、確かな環境を整えています。

タイムラプスインキュベーター「Geri+」
これまでは胚の観察のために、一度培養器から外へ取り出す必要があり、それが胚への負担となっていました。
「Geri+」はカメラ内蔵型の培養器で、胚を外に出すことなく24時間連続的な観察が可能です。個別の小部屋で温度やガス濃度を一定に保つ安定した環境の中、成長の過程を詳細に把握し、胚の選別に役立てています。
胚の成長に適した緻密な室内環境
空気の清浄と陽圧管理
HEPAフィルターを通し、室内の空気は絶えず清浄に保たれています。陽圧管理により外部からの埃や菌の侵入を防ぎ、空気を絶えず循環させています。
厳格な温湿度保持
室温は年間を通じて25度に設定し、湿度も一定に保っています。急激な環境変化によるストレスから胚を守るため、厳格に維持されています。
細胞に優しい照明(UVカット)
細胞に毒性のあるUV(紫外線)をカットした特殊な蛍光灯を使用。照明による光ダメージを軽減し、卵・胚への影響に配慮しています。
倒立顕微鏡(IX73)
顕微授精(ICSI)やAHA(アシステッドハッチング)に使用。繊細な受精操作や胚の処置を支えます。
IVF専用バイオクリーンベンチ
無菌状態を保つ作業台。すべての操作を清浄な環境下で行うための設備です。
個別培養(K-system)
1人1部屋の個別培養により胚に優しい状態を維持。物理的な取り違え防止を徹底しています。
院内保管用 液体窒素ボトル
凍結胚や精子をマイナス196度で維持。将来の移植に備えて厳格に管理・保管します。
非常電源装置
停電時も培養器を停止させません。不測の事態から胚を守るための24時間体制の備えです。
精子解析・調整設備
精子カウント用の顕微鏡や、適切な状態へ洗浄・濃縮するための遠心分離機を設置しています。
胚培養士より
「一つひとつの胚は、患者様の未来そのものです。
光、空気、温度、湿度。わずかな変化にも配慮した環境を整え、
培ってきた技術とともに、大切な命のバトンを繋ぐお手伝いをさせていただきます。」
