日本生殖医学会からの声明について

3月11日のWHOによるパンデミック宣言されました。現在我が国においても感染爆発が危惧されています。
本日4月1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する日本生殖医学会からの声明が発表されました。

以下は要約です。

まず、これは現時点の情報を基に策定されています、今後の状況によって変わります。

①コロナウイルスが胎児に影響するかはまだわかっていません、母体から胎児に感染する可能性も不明です。
②妊婦がコロナウイルスの感染リスクが高いとは言えません。
③妊婦がコロナウイルス感染した際は重症化する可能性が指摘されています。
④感染時に使用される治療薬として、妊婦には使用できない薬剤による治療が試行されていることから、コロナウイルス感染時に対応に苦慮することが予想されます。

このことから
感染の急速な拡大の危険性がなくなるまで、又は予防薬、治療薬が開発されるまでは、不妊治療の延期を選択肢として患者様に提示することを推奨します。

すでに卵巣刺激を開始し、採卵を予定している方は胚凍結をして移植時期を検討してください。
胚移植を検討中の方は、同様に時期を検討してください。

人工授精、生殖外科手術などの治療に関しても、延期が可能なものについては延期を考慮してください。

以上です。

詳しくは原文を参照してください。
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20200320_COVID-19.pdf

静岡県沼津市宮前町12-11
いながきレディースクリニック