「愛しのスイーツ番外編~ウィーン~:ザッハトルテ」

皆さんこんにちは。院長の稲垣です。
残暑厳しい折ですが、皆さんは夏バテなどしてませんか?わたくしは今のところは、確かに疲れやすいかな、くらいには感じますが、食欲も旺盛ですし、もうしばらくは何とかいけそうです。
どうか無理せず、特に脱水などには注意して、健康を害することのないよう、お気をつけください。

さて、肝心のスイーツですが、今回は番外編です。というのも、去る6月23~26日の4日間、欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)に参加して来たのです。毎年変わる会場ですが、今年はオーストリアの首都、ウィーンでした。そこで、本場というか「本家」の「ザッハ」トルテを頂く機会に恵まれたのです。

皆さん、ザッハトルテの「ザッハ」って何のことかご存じですか?実はこれはホテルの名前なんです。なんで「ザッハ」なのかというと、創業者の名前がザッハ氏、というわけです。

ホテル・ザッハはウィーンの中心部に位置しており、創業は1876年。隣はウィーン国立歌劇場です(!)

一説によるとザッハトルテの発明は、1832年、当時若干16歳、見習い職人だったフランツ・ザッハによるものとされています。ザッハトルテで財を成した彼の次男のエドゥアルドがのちにホテル・ザッハを開業することとなったのです。ホテルよりもケーキのほうがずっと先だったんですね。

実は「ザッハトルテ」の本家がもう一つあるのはご存じですか?それはウィーンの老舗菓子店の「デメル」です。一時ホテルザッハが経営難に陥った際、デメルが財政支援と引き換えにザッハトルテのレシピを手に入れたそうです。実際のトルテはアプリコットジャムの塗られた場所と飾りのチョコレートの形が違うくらいなんだそうです。

オリジナルレシピのザッハトルテは常温(!)で2週間程度日持ちします。確かにホテルザッハでもデメルでも常温に置かれていました。

肝心の「味」ですが、やはり、というか何というか、一言でいえば「甘い」。ただ、チョコレートの質の高さや添えられた生クリーム(甘さのないもの)のとで非常にコクのある仕上がりとなっていて、コーヒーなどの飲み物などと組み合わせていただくことによって、総合的に満足感の得られる味になっていたという印象です。おいしかったです。

ちなみに、常温保存が可能なだけに「お取り寄せ」もできるそうです。送料がかなりかかってしまうようですが。

静岡県沼津市宮前町12-11
いながきレディースクリニック