子宮内フローラ検査

子宮内フローラ(子宮内細菌叢)とは

健康な女性の膣や子宮内には、ラクトバチルス属の菌が多く生息しています。
何らかの理由によって、ラクトバチルス属の菌が減ると生殖器内の細菌の共生バランスが崩れ、細菌性膣症をはじめとする
様々な産婦人科疾患が引き起こされてしまいます。

<次世代シーケンサーで菌コミュニティを網羅的に把握>
従来の細菌検査では、難培養性の菌や微量の菌を検出することは難しく、子宮内フローラを網羅的に理解することは困難でした。
次世代シーケンサーは一度に大量のDNA配列を解読することで、試料に含まれるすべての細菌のDNA配列を解読し、
網羅的な菌コミュニティを調べることができます。

<子宮内フローラ検査と治療の流れ>

① 子宮内膜から組織を採取
② DNAを抽出し細菌の16S rRNA遺伝子領域のみを増幅
③ 次世代シーケンサーを用いてDNA配列を解読
④ 検査の結果に膣内細菌のバランスの異常が認められた場合は治療
⑤ 1か月ほど後に再検査
⑥ 子宮内フローラが正常になり次第、不妊治療再開

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