AMH検査について
女性は胎児の頃から一生分の卵子のモトを持っています。
その後、この卵子のモトが増えることはありません。
卵子のモトの数は人それぞれで、減り方も人それぞれです。
ご自身の卵子の数の目安を知ることで、自分に合ったライフプランを考えることができます。
AMH検査とは?
卵子の数は、お母さんのお腹の中にいるときに決まります。
卵子の数は胎生20週(5ヶ月)頃にピークの700万個程となり、そこからは増えることはなく減り続けます。
誕生する頃には約200万個にまで減減少、思春期・排卵の時期を迎える頃には20万個~30万個にまで減っています。
その後も、1回の月経周期で約1,000個の卵子のモトが消失・吸収されていくため、1年間では約12,000個の卵子のモトが減少していく計算になります。
AMHとは、アンチミューラリアンホルモン(抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程の卵胞から分泌されるホルモンです。
このホルモン値を測定することによって、卵巣に残っている卵子のモトが多いか少ないか、つまり「卵巣予備能」の目安を知ることができます。
AMH検査の注意点
※AMHの数値が高いと妊娠しやすい、低いと妊娠しにくいというわけではありません。妊娠率そのものとは無関係です。
AMHの値が低いということは、「妊娠できる期間が限られている可能性が考えられる」ということです。しかし、値が限りなく0に近くても、卵子が存在し排卵が起こっていれば妊娠は十分に可能です。
この数値は、あくまで「卵子の在庫量の目安」であり、卵子の質(妊娠のしやすさ)とは関係ありません。卵子の質に最も影響するのは「年齢」です。
数値は一般的に年齢とともに低下しますが、個人差が非常に大きいため、一概に年齢ごとの平均値だけで判断することはできません。
なお、検査は月経周期に関わらず、いつでも血液検査で測定が可能です。
値が4.0~5.0ng/ml以上と高値の場合は、不妊の原因ともなる「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」を考慮する必要があります。
※多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは:
卵巣の中に多数の小さな卵胞(卵子の入っている袋)があるにもかかわらず、ある程度の大きさから育たなくなってしまい、排卵がスムーズに起こらなくなる状態です(排卵障害や月経不順の原因になります)。ホルモンバランスの乱れ(LH値の上昇や男性ホルモンの高値)が特徴として見られます。
AMH検査でご自身の卵巣に残された卵子の数の目安を知ることは、
ご自身に合ったライフプラン(妊活のステップアップの時期など)を選択するために大切です。
当院では、20代~30代の方は年に1回、40代以上の方は半年に1回の定期的な検査をお勧めしています。
(※2022年4月より、一定の要件を満たす不妊治療におけるAMH検査は保険適用となっています)
詳しい検査の流れやご相談は、当院の看護師より丁寧にお伝えいたしますので、いつでもお気軽にお声がけください。
